レッド・ウィング社は1952年、白く底が平らでクッション性に富むトラクショントレッド・ソールを、ワーク・ハンティングを用途とする男性用のブーツに初めて導入し発売したのが8インチ丈のブーツ#877です。その後に様々なバリエーションが広がりクラシックワークと呼ばれる6インチ丈の#875もそのひとつとなります。
モカシンタイプのつま先(モックトゥ)などが持つ履きやすさ。どのような場所でも歩きやすく長時間履いても疲れにくいトラクショントレッド・ソール。さらに、良質なレザーや堅牢なつくりがもたらす機能性と耐久性で、#875は#877と共にワーカー達に絶大な支持を得て、アメリカを代表するワークブーツとなり、その後約65年経った現在でも、レッド・ウィングを代表するブーツとして愛され続けています。
この#875にかつて使われていた、オロラセット・レザーは元々オレンジがかったブラウンの色をしていましたが、1990年代に入ると、次第に赤みを増していきました。その後、アメリカ市場で一旦元の色に戻そうという事になった時に、日本市場で人気の高かった赤みの強い色合いを、オロラセット・ポーテージという別のレザーをつくり、別の品番の商品に採用して日本市場で維持する事になり、1996年に#875のバリエーションである#8875が生まれました。以来、#8875は日本市場でレッド・ウィングを代表するブーツとして、常にトップセラーのひとつであり続けています。